RI会長からのメッセージ

マーク・ダニエル・マローニー

2019-20年度会長

2019年12月

ロータリー国際大会では、かけがえのない体験ができます。ご家族、ご友人、ロータリアンの仲間と一緒に、真の「アロハの精神」とロータリーを、6月6日~10日にホノルルで発見しませんか。全ロータリーファミリーが祝い、協力し、つながるのに最高の舞台です。

ハワイ訪問を楽しめる人には2種類あります。まず、ハワイ諸島をこれまで訪れたことがない人。ユニークで素晴らしい体験をすることになりますそして、すでにハワイで忘れられない思い出を作ったことがある人。また新しい思い出を作るのを楽しみにしているのです。

あなたの「アロハ」を見つけて共有するのには、何といっても国際大会が最高の場所です。すぐに、アロハがただの挨拶の言葉ではないことに気づくでしょう。ロータリーがロータリアンにとって生き方であるのと同じように、アロハはハワイアンにとって生き方なのです。調和、忍耐、すべての人を尊重すること、そして「オハナ(家族)」と喜びを分かち合うこと。それがアロハです。

ホスト組織委員会がロータリアンとその家族のために素晴らしいイベントを企画してくれました。ダイアモンドヘッド、ワイキキ、カハラ・ゴールドコーストの見どころを2時間かけてめぐり、ハワイ文化を楽しむランチ・ボートクルーズなどなど。クルーズでは、ウクレレの弾き方を学んだり、フラダンスに参加したり、レイを作ったりすることができます。

また、裏庭でのちょっとしたピクニックや豪華な家族ディナーなど、さまざまなハワイのおもてなしイベントも用意されています。ハワイに古くからある2つの養魚池など、素晴らしい奉仕プロジェクトもご覧いただけます。さらに、美しいAla Moana Beach Parkでは早朝にWalk for Peaceを開催。有名なダイアモンドヘッド・クレーターのふもとを5キロほど歩きます。

ロータリー史上もっとも家族連れ向きの今大会では、会場の内外で、家族中心のオープニングセレモニーや友愛の家での家族連れ向けのイベントなどが行われます。もちろん開会本会議では伝統の国旗入場も見られます。

2020年国際大会は、ロータリーと国際連合の歴史的なつながりを祝うときでもあります。11月号のメッセージで述べたように、2020年6月は国連憲章調印の75周年です。国際大会初日の前日に、ロータリーと国連は2019-20年度合同イベントの第5弾を開催します。テーマは環境持続可能性です。

さらに今大会は、ロータリー史上もっともグリーンな国際大会を企画しています。詳しい情報は今後発表していきますので、お楽しみに。今できることは、riconvention.org/jaから登録を行うことです。HONOLULU HAWAII 2020のロゴの下にある「登録」ボタンをクリックしてください。早期登録割引は12月15日が最終日ですので、参加登録はお早めに。

ロータリーが世界をつなぐには、ロータリー国際大会ほど適した舞台はありません。ぜひロータリーファミリーにご家族を紹介してください。ホノルルでお会いしましょう!


2019年11月

毎年11月に国連で開催されるロータリーデーは、国連とロータリーの歴史的な関係を教えてくれる大切な記念日です。2020年6月に国連憲章調印の75周年を迎える今年のロータリーデーは、例年以上に重みがあります。

なぜこの日を祝うのか、不思議に思われる方もいるかもしれません。ですが、1945年に国際連合が形成されたサンフランシスコ会議で重要な役割をロータリーが担ったことを思うと、私たちにとってこの日を祝うのはとても自然なことです。第二次世界大戦を通して、ロータリーは世界平和を守るためにそのような組織を設立することの重要性を雑誌で説いていました。

ロータリーは国連設立に一役買っただけでなく、その出版物は国連の理念を伝える大きな役目を果たしました。国連設立の計画について『The Rotarian』誌で何本もの記事を発表し、『From Here On!』という小冊子も出版。いよいよ国連憲章を起草となると、ロータリーは国連代表の諮問役としてほか41団体とともにサンフランシスコ会議に招かれました。

各団体が派遣する代表の人数は3名だったので、国際ロータリーの代表11名は交代で諮問役を務めました。ロータリーの公式代表には事務総長、現会長と数名の元会長、そして『The Rotarian』誌の編集長などが含まれます。さらに、アフリカ、アジア、オーストラリア、ヨーロッパ、南北アメリカ大陸のロータリアンが、各国代表の役や、自国代表の諮問役を務めました。

ロータリーと国連の長年にわたる深い関係は、祝い、称えるべき価値のあるものです。この関係を記念して、ロータリーはこれから6月までに5つの特別イベントを開催します。今月9日にはニューヨークの国連本部でのロータリーデー。来年はサンティアゴ(チリ)、パリ、ローマで会長主催平和会議を開催。ホノルルでのロータリー国際大会直前には最終イベントが企画されています。

本年度、国連との関係を取りあげるのは、過去を懐かしむだけでなく、未来への道を照らすものでもあります。重点分野におけるロータリーの活動と、国連の持続可能な開発目標(SDGs)を通じた活動には、それこそ数多くの共通点があります。SDGsは実に野心的なものですが、インスピレーションと方向性を与えてくれます。そして、長期にわたってよい変化を世界にもたらすことが実証済みのロータリーの目標と似通っているのです。これらの目標は実現可能なものですが、それもロータリーが熟知する長期的な取り組みと粘り強さがあってこそ。1団体では、世界中の人びとにきれいな水を提供することも、飢餓をなくすことも、ポリオを根絶することもできません。しかし、国連のようなパートナーと協力すれば、かならず実現できるのです。

ぜひ、5つの国連関連イベントのいずれかにご参加ください。年度を通して特別イベントの最新情報を皆さまに発信していきます。


2019年10月

長年にわたる一貫したポリオとの戦いは、何十年もの間ロータリーの代名詞となってきました。これまでの実績は誇りに思うべきものがあります。

ポリオ根絶活動は著しい前進を遂げてきました。1988年には、ポリオは125カ国で流行しており、世界中で年35万件発生していました。それ以来、ロータリーと世界ポリオ根絶推進活動のパートナー団体は、ポリオの発生件数を99.9%以上も減少させ、25億人の子どもたちに予防接種を施し、1800万件のまひ発症を予防してきました。長年の間に、国々が次々とポリオフリーになるのをロータリーは手伝ってきました。その中には、それほど遠くない昔にはポリオフリーの実現は不可能だと言われていたインドもあります。3種類のポリオウイルスのうち、2型はすでに根絶され、3型も根絶宣言が下される日は近づいています。ナイジェリアでは3年近く野生株ポリオウイルスの発生例は報告されていません。この状況が続けば、ただ1種の野生株ポリオウイルスのみが、全世界でもアフガニスタンとパキスタンでしか見られないようになるでしょう。

この地域は大きな課題を抱えています。とはいえ、楽観的な見方を忘れないことは大事です。これまでに達成してきた成果のことを思い起こしてください。希望を失ったり、実現不可能だとうなだれたりしている場合ではないのです。ポリオ根絶は実現させます。しかしそれには、油断せずに監視を続けなくてはなりません。世界ポリオデーは、世界中のロータリアンが一緒になって、ポリオ根絶活動の成果を讃え、ポリオを永遠にこの世から消し去るために必要な今後の行動を計画する日です。大事なのは「行動」。まだ重要な仕事が残っています。

今年は、世界中でひとつでも多くのロータリークラブに世界ポリオデーのイベントを実施してもらいたいと考えています。アイデアが浮かばないという方には、ビューイングパーティーを開催して、友人やクラブ会員と一緒にロータリーの特別プログラムを観るというのはいかがでしょうか。また、クラブの例会で世界ポリオデーを特集したり、募金イベントを開催することもできます。ポリオ根絶のために集められた資金には、ビル&メリンダ・ゲイツ財団が2倍の額を上乗せします。

イベントを企画したら、endpolio.org/ja/register-your-eventからご紹介ください。それから、endpolio.org/ja/world-polio-dayで入手できる世界ポリオデー・ツールキットでイベントを宣伝しましょう。

10月24日のロータリーのポリオ根絶特別プログラムをお見逃しなく。今年は世界中の異なる地域のタイムゾーンに合わせてフェイスブックで配信されます。国際ロータリー公式フェイスブックページ(日本語)から参加予定をクリックしてください。イベントをソーシャルメディアでフォローし、シェアすることもお忘れなく。

目標を達成したあかつきには、ポリオは地球上から姿を消した2番目のヒト疾患となり、ロータリーは世界中で絶賛されることになります。しかし何より大事なのは、子どもたちがこの恐ろしい、体の自由を奪う病気の危険に二度とさらされなくなることです。ロータリーはポリオ根絶運動のために今後も世界をつなぎ続けなければなりません。ポリオ根絶の行方は私たちにかかっているのです。かならず実現させましょう。


2019年9月

米国では、今年も夏が過ぎようとしています。毎年、マローニー家の夏の終わりを飾るのは、私の故郷、イリノイ州リッジウェイで開催されるポップコーンデー祭りです。私は「ポップコーン・キング」として司会の役を務めています。 

季節にかかわらず、どのご家庭でもそのご家庭ならではのならわしがあります。「機会を見つけて、ご家族をロータリーに紹介する」という新しいならわしはいかがでしょうか。我が家のならわしでは、娘たちや孫たちをロータリー国際大会に連れていきます。ホノルルで開催される2020年度国際大会は、お子さんやお孫さんにロータリーの国際性を伝える素晴らしい機会です。誰もが楽しめる、家族向けのイベントがいくつも企画されています。

ロータリー奉仕プロジェクトや募金イベントにご家族を連れていくのによい季節は、と言えば、答えは「一年中」です。とはいえ、クラブが開催するイベントでは、家族向けのものがそんなに多くはないかもしれません。だからこそ、ロータリーのイベントのほとんどを家族向けのものにすることを、私は本年度の優先事項のひとつとしてかかげているのです。

ロータリーの活動が家庭生活とぶつかってしまうのではなく、補い合うような文化を築きあげなくてはなりません。会員にどちらかを選ばせるようなことがあってはなりません。そのためには、現実的に無理なことは会員に求めず、家庭に配慮して日程を組み、あらゆるレベルのロータリーのイベントで子どもたちを歓迎することです。

21世紀に精力的な奉仕団体として今後も活躍していくためにロータリーが必要とする若い職業人は、誰よりも大きな家庭の責任を担っている世代でもあります。子どもが歓迎されない夜や週末のイベントを開いて、こういった若い会員候補を家庭から奪ってはなりません。

あまりにも長い間、多くのロータリーのイベントで子どもたちや、ときには配偶者ですら参加が拒まれてきました。なんともったいないことでしょう。ロータリーがさらに成長し、次の世代もロータリーの使命のために尽力するようになるには、ロータリーという贈り物を若い人びとに託す機会はどれひとつとして逃すわけにはいきません。

子どもたちや孫たちがインターアクト、ローターアクト、ロータリー入会について詳しく知りたくなるような、家族も大歓迎の楽しいイベントを開催しましょう。いきなりは難しければ、家庭に配慮した時間で会合を開くなど、まずはちょっとしたことから始めてください。そして、今後もこういうイベントを続けていくにはどうしたらいいか考えましょう。

子どもたちをロータリーのイベントに参加させれば、楽しいだけでなく、子どもたちの目を世界に向けさせてあげることにもなるのです。ロータリーが世界をつなぐ本年度を、ご家族にとって記念となる1年、そして、大きくなり続けるロータリーファミリーにとって忘れられない1年にしましょう。


2019年8月

2019-2020年度、「ロータリーのさらなる成長をもたらそう」と私はロータリアンとローターアクターに呼びかけています。奉仕活動やプロジェクトの影響をさらに発展させていかなくてはなりません。そして何より、今後さらに多くのことを成しとげるために会員数を伸ばす必要があります。

会員増強のために、これまでよりも組織だった、戦略的なアプローチをとりましょう。経歴が異なる委員で構成される、活動熱心な会員増強委員会を設立し、地域のリーダーたちをかたはしから見ていきましょう。

それから、地域内のさまざまな職業がしっかりと反映されるように作られたロータリーの職業分類を用いて、クラブを強化してくれるスキルと才能、性格を兼ねそなえたリーダー候補を見つけましょう。どうすればいいのか分からないようであれば、Rotary.orgのクラブ会員増強委員会チェックリストを参照して、組織だった活動を行うために定められたステップを確認しましょう。

ロータリーの成長をうながすために、ほかにはどのような形でつながることができるでしょうか。独立したクラブでも衛星クラブでもよいので、今までとは違う形の会合を行い、人びとの心をつかむ奉仕の機会を提供する新しい種類のクラブを結成しましょう。既存のロータリークラブがない地域だけではなく、すでに立派なクラブがあるところでもです。地域内のすべての層に奉仕できるロータリークラブは、世界広しと言えども存在しません。ですので、既存のクラブとつながれないでいる地域のリーダーに働きかける、新しいクラブを結成しなければならないのです。

ロータリーの成長促進は、世界でロータリーを唯一無二の存在にしているつながりを増強していくことでもたらされます。ロータリーが世界をつなぐ中で、ロータリーのさらなる成長をうながし、次世代の多様な女性と男性をロータリーに迎え入れることに全力で取り組んでいきましょう。


2019年7月

私は大の旅行好きです。ある場所から別の場所へと移動するという、そのありふれた過程が好きなのです。とはいえ、昨年、妻のゲイと私は、どんなに陽気な旅人でもお気楽ではいられないような経験をしました。前の晩には知りもしなかったホテルで目覚め、もう旅行は終わっているはずのその日、立ち寄る予定はなかった空港で6時間も待たないといけないという羽目に遭いました。まったくついていない日でした。

ニューヨークシティのJFK国際空港で待っている間、ゲイとターミナルをぶらついて人間観察をしました。あらゆるゲート、あらゆる目的地、あらゆるフライト待ちの人びとを眺めながら、ターミナルの端から端まで行ったり来たりしました。

どのゲートにも、人びとの島がありました。コンコースの中央を行けばそこはニューヨークで、同じ川の中をみんなと一緒に進んでいきます。しかし、わきにそれてゲートに入ると、川を離れて島にたどりつきます。そこはすでにデリーやパリ、テルアビブなのです。

空港散策に出たとき、私は内心、「こんなにさまざまな人が、さまざまな国から、ひとつの場所に集まっているなんて。まるでロータリーみたいだ」と思っていました。しかし、ゲートをいくつも通り過ぎていくうちに、あることに気づきました。これはロータリーとはまったく違います。この川では、誰もがどこかの島に向かっていて、その島は島でありつづける。台北に向かう人びと同士は話をするかもしれませんが、カイロやラゴスに向かう人びとに話しかけはしないのです。

それに比べて、ロータリーはどうでしょうか。ロータリーは私たちが違いを超えて、深く、有意義な形でつながり合うことを可能にしてくれます。ロータリーに入らなければ出会えなかったような人びと、思ってもみなかったほど自分に似ている人びとに引き合わせてくれます。地域社会や仕事上の機会、私たちの助けを必要としている人びとに引き合わせてくれます。

そういった出会いこそ、ロータリー活動をJFK空港の散策とは大きく異なるものにしているのです。ロータリーでは、誰ひとりとして島に孤立したりしません。誰であっても、どこ出身であっても、どの言語を話すのでも、どんな伝統を守っているのでも、みんなが一緒にロータリーに参加しています。わたしたちは互いにつながり合っています。地域社会の一員であり、また、クラブ会員だけでなく私たちみんなが属する、地球全体のコミュニティの一員なのです。

このつながりこそ、ロータリー体験の核となるものです。これこそ、私たちをロータリーへと導いたものなのです。これこそ、私たちがロータリー会員であり続ける理由です。ロータリーが世界をつなぐ中、ロータリアンの仲間と一緒に、この旅路に出ませんか。