RI会長からのメッセージ

マーク・ダニエル・マローニー

2019-20年度会長

2020年6月

私のロータリーにおける旅路は、40年前に25歳でジケーター・ロータリークラブ(アラバマ州)に入会したときに始まりました。それ以来、家族とともに数多くの忘れられない経験を重ねてきました。しかし、国際ロータリーの会長として世界をつなぐというこの経験にかなうものはありません。私個人のロータリーでの旅路を、ロータリーの旅路として皆さま一人ひとりと共有することができたのです。

今年妻のゲイとともに出会った素晴らしいロータリアン、ローターアクター、そしてその他ロータリーファミリーの人びとは、今後一生、私たちのインスピレーションでありつづけます。ウルグアイからウクライナ、そしてナイジェリアからニュージーランド、さらにその他の国や地域でも、多くのクラブやプロジェクトを訪れてきました。東奔西走し、地球を2回も1周し、北半球と南半球を行ったり来たりという体験をする機会に恵まれました。どの国にも、どの場所にも、独自のロータリーマジックがありました。3月にジンバブエを訪問した際、インドのロータリアンとともに医療職業訓練に参加しました。治療を求めて訪れた何千人もの人びとに健康、希望、そして命を与えるプロジェクトでした。また、ジンバブエ首都のハラレで開催されたロータリー青少年シンポジウムでは、300人を超える青少年の熱気に触れることができました。とても刺激的な体験となりました。

本年度、ロータリーは新たな行動計画を発表しました。どのクラブもこれを実行してくれていることと思います。家族に働きかけ、あらゆる年齢層にリーダーシップを発揮する機会を授け、国際連合との連携75周年を祝い、そして何よりも、ロータリーを成長させること。そういった本年度の優先事項に取りくむ皆さまの活動に、私は力をもらいました。

新型コロナウイルスが世界中に広がる中、世界は一変しました。以前には思いも寄らなかったような形でつながらざるを得なくなり、私たちの適応力が試されています。クラブ会合や地区大会、会長主催平和会議、そして断腸の思いで2020年ロータリー国際大会(ホノルル開催)の中止という苦渋の決断を下してきました。会合やイベント、何年も前から準備してきた企画が中止になったにもかかわらず、私たちは一致団結して公益と公共の福祉を最優先させてきました。

ホノルル開催のロータリー国際大会を楽しみにしていた頃、アロハの精神を学びました。ハワイのロータリーの友が、「アロハ」とは互いに敬意と愛情を持つことだと教えてくれました。見返りは何も求めずに、人を思いやり、大切にする精神です。アロハの精神は世界中どこの国や地域でも通用します。ロータリアン、ローターアクター、ロータリーファミリーの一員として私たちはつながっており、アロハの定義のように、人と人とのつながりの基本は、共通点を喜ぶだけでなく、相違点に互いに敬意を払うことにもあります。地域社会は、互いに気にかけあい、大切にしあい、分かちあい、責任を持ちあう個人の集合体なのです。

新型コロナウイルスのパンデミックという危機に直面してロータリーのコミュニティが人類のために行動を起こした姿にも、アロハの精神がみてとれます。私たちはまさに世界を変える行動人なのです。ロータリーのコミュニティは常に、そして特にこのパンデミックに際して、アロハの精神を発揮してきました。この精神は分かちあうべき贈り物であり、私たちは一人ひとりがこのロータリーの贈り物を授けられています。ロータリーファミリーの皆さま一人ひとりに、私はゲイとともに感銘を受け、インスピレーションを授けられ、そして畏敬の念を抱いてきました。

本ロータリー年度の終盤には、世界が変わるような体験をしました。互いの生活をよりよくするための新しい方法、一緒に先に進むための新しい方法を見つけ出しました。そして、地元の地域社会、世界中の地域社会へのロータリーの贈り物を増やしていくために、私たちはともにロータリーを今後も成長させていきます。

ロータリーが世界をつないでいく中で、皆さまと過ごしたこの1年、ともに分かちあったこの旅路を、ゲイと私は決して忘れることはありません。


2020年5月

「適応力を高める」というのは新しいロータリー行動計画で挙げられた目標のひとつです。今年はこの能力が実に試される年となっているのではないでしょうか。

3月に私は妻のゲイとともにジンバブエ、トルコ、ほか8カ国を30日間で訪問しました。ジンバブエでの医療プログラムとロンドンでのコモンウェルスウィークに参加したのち、11日目にはスイスとリヒテンシュタインに向かいました。

ロンドンでパキスタン高等弁務官事務所での晩餐会に出席した際に、この日程ではすべての予定地をまわりきることはできないと聞きました。それで、チューリッヒではなくエバンストンの国際ロータリー本部に戻りました。

3月上旬に、世界中で新型コロナウィルスの問題が深刻になっていきました。現地当局の助言に従い、パリとローマでの国連会長主催会議はキャンセルに。その後ほどなくしてWHOが世界的なパンデミックを宣言。ロータリーは重要な決断に際して当局と協議しました。すべてのロータリー地区とクラブに、今後方針が変更されるまで対面でのクラブ会合を控え、ネット上で会合を実施するように通知しました。迅速に対応してくださった地区とクラブに感謝いたします。

ロータリー理事会は初のネット上会合を開き、2020年ロータリー国際大会の実施を中止するという何よりも難しい決定を下しました。出席を計画していた20,000人を超える参加者の皆さまと同じく、私も非常に残念です。参加者とご家族、友人、同僚、そしてホノルル市民の健康と安全を守るために下した決定です。正しい決断だったと信じています。

最高のロータリー国際大会になるはずだったホノルル大会を企画してくれた2020年ホノルル国際大会委員会、ホスト組織委員会、2020ホノルル国際大会推進委員会に感謝します。この大会のために尽力してくださいました。

今号の『The Rotarian』は国際大会中止の決定が下される中でリリースされましたが、ほかにも多くのロータリー全体に関わる決定がまだ議論されています。『The Rotarian』誌やロータリーの地域雑誌、そしてソーシャルメディアのアカウントで今後発信される続報をお待ちください。

本ロータリー年度の始めに、新しい行動計画がすべてのロータリアンとローターアクターにとって重要であることをお伝えしました。今、必要に迫られて、行動計画を実行に移します。それには、国際大会などをバーチャルなイベントとして開催する可能性も含まれます。詳しくは近日お伝えします。

世界が大きく変化する中、ロータリーも変化しなければなりません。適応力と強さが私たちを導いてくれることでしょう。世界は今まで以上にロータリーのリーダーシップを必要としています。まさに、「ロータリーは世界をつなぐ」のです。


2020年4月

私は家族についてよく考えます。自分の家族やロータリーファミリーについてだけではなく、私たちが奉仕する地域に暮らす家族のことも。世界各地で母子が生き残るために直面している難題は、私たちの大半が一生理解することもできないものなのでしょう。世界保健機関(WHO)によると、低所得国の女性が妊娠・出産、または関連した原因で死亡するリスクは、高所得国の女性の120倍だそうです。乳児死亡率が世界中で下降しているのはよい知らせですが、それでも、この世に生を受けて1年以内に400万人の乳児が毎年命を落としています。

4月はロータリーの母子の健康月間です。私たちに何ができるかを考えるとき、カラバルサウスCB・ローターアクトクラブ(ナイジェリア)などのクラブがインスピレーションを与えてくれます。カナンシティ・ローターアクトクラブと提携して、乳児の死亡を防止し、母子の産後の健康を向上させるベストプラクティスを母親に教えるためのプログラムを実施しました。バングラデシュでは、ダッカノース・ロータリークラブが出産にまつわる医療費を支払えない妊婦に無料で診療と医薬品を提供しています。ideas.rotary.orgには母子を救うためのプロジェクトがほかにも掲載されています。ぜひ参考にしてください。

私たちはまた、紛争、貧困、災害で、この10年間に何百人もの人びとが住居を失う姿を目の当たりにしてきました。グローバルな難民危機に瀕して、ロータリーは手をこまぬいていたわけではありません。

昨年11月の国連ロータリーデーでは、難民コミュニティを援助するために行動を起こしたひとりのロータリー平和フェローと5人のロータリアンが表彰されました。モントレーキャナリーロウ・ロータリークラブ(カリフォルニア州)のイルゲ・カランカック・スプレインさんはそのうちのひとりです。トルコの難民キャンプを訪ねた彼女は、難民キャンプでテント暮らしをする人びとのために1,000組の子ども用靴と靴下を集めるロータリープロジェクトを指揮し、のちには難民の子どもたちの教育を支援するグローバル補助金プロジェクトを率いました。3月には、私は妻のゲイとともにトルバルの難民キャンプを訪れ、トルコとカリフォルニア州のロータリアンたちがシリア難民のために行っている素晴らしい活動の成果を目にする機会を得ました。

母子、そして難民コミュニティが世界中で直面する艱難には目を覆いたくなります。しかし、ロータリーの一番の強み――ロータリーは世界をつなぐということ――を忘れなければ、解決策を探し出すことができます。創造性、リソース、熱意、そしてこのネットワークをもってすれば、ロータリーはこういった問題にも対処する機会の扉を開くことができるのです。


2020年3月

3月はローターアクトを祝う月です。この1年は、若き奉仕パートナーたちにとって大きな1年となりました。

昨春、規定審議会が定款におけるローターアクトの地位を高め、国際ロータリーには今やロータリークラブのみならずローターアクトクラブも含まれることになりました。去る10月には、ロータリー理事会がローターアクトの人為的な年齢制限を取り外し、また世界の一部でローターアクトの成長を阻害している障壁を取り払うためにいくつかの対策をとりました。

ローターアクトがロータリーの向かうべき未来を示していることを考えると、これは時遅しとも言えます。若い仲間たちに門戸を開くべきであるだけでなく、彼らが何よりも夢中になれるようなロータリーの体験を敏感に察知していくべきです。そうすることが、ロータリーの有意義な成長をもたらす最善の方法のひとつなのです。

ロータリーの成長といっても、いろいろな意味があります。奉仕活動、そしてプロジェクトの影響を大きくしなければなりません。しかし、何よりも大事なのは会員増強です。会員が増えれば達成できることも広がります。ローターアクターは、しかるべきときにロータリーへと移行できるだけでなく、ロータリーの何がほかの若者を惹きつけるのかを理解しているので、会員増強の機会をもたらしてくれます。

これまで通りのやり方では、もはやたちゆきません。退会者が出た分だけ新しい会員を入れる、というやり方は解決策ではありません。それでは穴の開いたバケツに水を汲みいれるようなものです。世界各地で起こっている会員数減少の根本原因に対処しなくてはなりません。つまり、会員の積極的な参加が得られていないことと、会員の年齢層の上昇です。

今こそ、抜本的な改革を行うべきです。熱心で多様な会員への障壁が何かはすでに分かっています。その知識を活かして行動するべきです。新たな会員のあり方を創出し、ロータリー入会への新たな道筋を切りひらき、既存のクラブが今あるニーズに応えられていないところでは新しいロータリークラブやローターアクトクラブを設立するべきです。

新しいクラブモデルは、従来のクラブには入会したくない、または入会できなかった人など、今まで以上に多様な人の集まりとつながる機会を生み出します。新しいクラブモデルは大分前から出てきてはいましたが、それを現実のものとするのは地区ガバナーの仕事です。1月の国際協議会で、次期地区ガバナーが独自のクラブモデルを作る演習を行いました。この体験は役立ち、次期地区ガバナーの方々も心の準備ができたことと思います。

しかし、次世代にとってもっとも意味のある新しいクラブモデルを作れるかどうかは、最終的にはローターアクターと若いロータリアンにかかっています。今後若い世代がロータリークラブに何を求めるのか私たちは分かっているつもりでも、若い人びとの意見にはきっと驚かされることになるでしょう。私たちの仕事は彼らの変革を助けることです。それが世界をつなぐロータリーの成長をもたらすのです。


2020年2月

ロータリアンならびにロータリーファミリーの皆さま、115周年おめでとうございます。

1905年以降、世界は大きく変わりました。当時、世界の人口は約17億。今日では77億です。115年前、米国における電話の所有数は、100人につき5台でした。2020年には、米国人の携帯電話所有率は96パーセントだといいます。また、中国でもインドでも10億台を超える携帯電話が使われています。

ロータリー創立から115年で、ありとあらゆることが変化してきたようですが、ロータリーの理念だけは変わることがありません。当時も今も、親睦、高潔性、多様性、奉仕、リーダーシップのためにロータリーはあり続けます。超我の奉仕というモットー自体は1911年に掲げられたものですが、その理念はすでにロータリー創始者たちが打ち出していました。

世界中で変化のスピードが速まっていく中、ロータリーの奉仕への必要性はますます高まっていきます。奉仕プロジェクトについて記事で読むのと、実際の活動やプロジェクトで恩恵を受けた人びとの感謝に満ちた顔を目の当たりにするのとでは、受ける感銘がまったく違います。ロータリーのプロジェクトは、人びとの暮らしを変え、世界をつなげます。そして、この1年間でいくつかの素晴らしいプロジェクトが実施されました。

昨年、私は妻のゲイと福島県を訪れました。2011年3月に福島を襲った地震・津波・原発事故という惨劇は、世界でもあまり類を見ません。しかし福島で今日見られるのは、悲劇の物語ではなく、希望と再生の物語です。ロータリー補助金により被災者は医療とメンタルヘルスケアが受けやすくなり、震災を乗り越えた他国の人びとの体験談を知ることで孤独が癒されます。また、ロータリー補助金は地域全体にわたって自発的な取り組みと持続可能な長期的地域復興をうながしています。

上海では、Careers in Careというプログラムについて学びました。高齢者のケア施設で必要とされる熟練専門家の不足を補う移民労働者を支援するプログラムです。プログラムを受講すると修了証が発行され、研修生の就職の見込みは高まり、人材プールが拡大することでケア産業も恩恵を受けます。このようなロータリープロジェクトは、地元のニーズに応え、長期にわたって効果を出しつづけられるように地方自治体から補助金を引き出せる力があるからこそ成功するのです。

また、グアテマラではゲイと一緒にサンパンゴ村を訪れました。この村ではグローバル補助金のおかげで豆乳製造機、配水管網の改修、浄水器、清潔なコンポスト・トイレ、ファミリーガーデン、収入創出の支援、WASHの研修、識字率向上プログラムが提供されました。ここで売られる食品は女性や子どもにとって栄養源となるだけでなく、地元女性の収入源ともなります。

あらゆる重点分野で、世界中のあらゆる地域で、ロータリープロジェクトは人びとの暮らしを向上させ、地域が変化のスピードに適応する手助けをしています。今年もロータリーにとって有意義な1年となったことを祝う中、ロータリーの奉仕がこれほどの成果をあげている理由である「つながり」を深めることに、ふたたび全力を傾けようではありませんか。ロータリーは世界をつなぎながら、人びとの暮らしを向上させていくのです。


2020年1月

世界中の人びとが、さまざまな理由でロータリーに入会します。「ロータリーはキャリアに大きなプラスとなる」という、私と同じ理由で、毎年多くの新しいロータリアンが入会しています。アラバマ州で新人弁護士としてスタートを切ったとき、私は妻のゲイとともに義父の弁護士事務所のパートナーになりました。ロータリーに入れば、人脈を築くことができ、職業上求められる以上に廉直な価値観を掲げている真摯な職業人だということを潜在顧客に示すことができる、ということを義父に教えられました。

ロータリーの職業奉仕は、事業や職業におけるもっとも厳格な倫理基準、あらゆる有用な職業の尊重、そしてロータリアン一人ひとりの職業を社会に奉仕する機会として重んじる心に基づいています。最後の点は非常に重要です。どんな職業であっても、誠実に、常に四つのテストに従って働けば、誰もが世界に大きく貢献できるのです。

私は会長として、職業人としての生活、家庭人としての生活と、ロータリー活動のバランスをとることを優先事項に挙げています。ボランティアの役職として必要とされる以上の時間を割かねばならないというプレッシャーをロータリアンが感じることがあってはなりません。これにはいくつか理由がありますが、そのひとつは、ロータリーでは、職業人として行う活動も、ロータリーとして行う活動と同じく重要だからです。私たちがいつどこにいても、ロータリーの理念は私たちとともにあります。そして、職業上の成功は、職場で働く毎日の中でロータリーの素晴らしさを伝えるものとなるのです。

これは特に、若い人びとをロータリーにいざなう上で大きな意味があります。よいロータリアンであることと、よい親であること、よい事業家であること、よい管理職であること、よい従業員であること。そのいずれかを選ばなければならないようなことのないロータリーをつくりたいのです。多忙な若い世代に入会を求める際、時間や自由を犠牲にすることを求めてはなりません。ロータリーでの活動は、彼らがすでにしていることが、より一層意味深いものとなるような体験であるべきです。

よりバランスの取れたロータリーには、ほかの利点もあります。ほかのロータリアンやローターアクターが、プロジェクトや委員会でリーダー職を引きうける機会が生まれます。クラブ活動に積極的に参加するようになり、一生ロータリアンであり続けるインスピレーションが得られます。

職業奉仕、および職業上の人間関係の中で私たちが実践する伝統的価値観により、ロータリーは世界中で尊敬を集めています。ロータリーの成長を促す中で、入会見込者への一番のセールスポイントは職業奉仕であることを忘れてはなりません。

ロータリーは世界をつなぎます。そして、ロータリーの職業奉仕をより多くの業種の、よりさまざまなライフステージにある人びとに知らせることで、ロータリーはさらに成長し、より強く、多様になっていくのです。


2019年12月

ロータリー国際大会では、かけがえのない体験ができます。ご家族、ご友人、ロータリアンの仲間と一緒に、真の「アロハの精神」とロータリーを、6月6日~10日にホノルルで発見しませんか。全ロータリーファミリーが祝い、協力し、つながるのに最高の舞台です。

ハワイ訪問を楽しめる人には2種類あります。まず、ハワイ諸島をこれまで訪れたことがない人。ユニークで素晴らしい体験をすることになりますそして、すでにハワイで忘れられない思い出を作ったことがある人。また新しい思い出を作るのを楽しみにしているのです。

あなたの「アロハ」を見つけて共有するのには、何といっても国際大会が最高の場所です。すぐに、アロハがただの挨拶の言葉ではないことに気づくでしょう。ロータリーがロータリアンにとって生き方であるのと同じように、アロハはハワイアンにとって生き方なのです。調和、忍耐、すべての人を尊重すること、そして「オハナ(家族)」と喜びを分かち合うこと。それがアロハです。

ホスト組織委員会がロータリアンとその家族のために素晴らしいイベントを企画してくれました。ダイアモンドヘッド、ワイキキ、カハラ・ゴールドコーストの見どころを2時間かけてめぐり、ハワイ文化を楽しむランチ・ボートクルーズなどなど。クルーズでは、ウクレレの弾き方を学んだり、フラダンスに参加したり、レイを作ったりすることができます。

また、裏庭でのちょっとしたピクニックや豪華な家族ディナーなど、さまざまなハワイのおもてなしイベントも用意されています。ハワイに古くからある2つの養魚池など、素晴らしい奉仕プロジェクトもご覧いただけます。さらに、美しいAla Moana Beach Parkでは早朝にWalk for Peaceを開催。有名なダイアモンドヘッド・クレーターのふもとを5キロほど歩きます。

ロータリー史上もっとも家族連れ向きの今大会では、会場の内外で、家族中心のオープニングセレモニーや友愛の家での家族連れ向けのイベントなどが行われます。もちろん開会本会議では伝統の国旗入場も見られます。

2020年国際大会は、ロータリーと国際連合の歴史的なつながりを祝うときでもあります。11月号のメッセージで述べたように、2020年6月は国連憲章調印の75周年です。国際大会初日の前日に、ロータリーと国連は2019-20年度合同イベントの第5弾を開催します。テーマは環境持続可能性です。

さらに今大会は、ロータリー史上もっともグリーンな国際大会を企画しています。詳しい情報は今後発表していきますので、お楽しみに。今できることは、riconvention.org/jaから登録を行うことです。HONOLULU HAWAII 2020のロゴの下にある「登録」ボタンをクリックしてください。早期登録割引は12月15日が最終日ですので、参加登録はお早めに。

ロータリーが世界をつなぐには、ロータリー国際大会ほど適した舞台はありません。ぜひロータリーファミリーにご家族を紹介してください。ホノルルでお会いしましょう!


2019年11月

毎年11月に国連で開催されるロータリーデーは、国連とロータリーの歴史的な関係を教えてくれる大切な記念日です。2020年6月に国連憲章調印の75周年を迎える今年のロータリーデーは、例年以上に重みがあります。

なぜこの日を祝うのか、不思議に思われる方もいるかもしれません。ですが、1945年に国際連合が形成されたサンフランシスコ会議で重要な役割をロータリーが担ったことを思うと、私たちにとってこの日を祝うのはとても自然なことです。第二次世界大戦を通して、ロータリーは世界平和を守るためにそのような組織を設立することの重要性を雑誌で説いていました。

ロータリーは国連設立に一役買っただけでなく、その出版物は国連の理念を伝える大きな役目を果たしました。国連設立の計画について『The Rotarian』誌で何本もの記事を発表し、『From Here On!』という小冊子も出版。いよいよ国連憲章を起草となると、ロータリーは国連代表の諮問役としてほか41団体とともにサンフランシスコ会議に招かれました。

各団体が派遣する代表の人数は3名だったので、国際ロータリーの代表11名は交代で諮問役を務めました。ロータリーの公式代表には事務総長、現会長と数名の元会長、そして『The Rotarian』誌の編集長などが含まれます。さらに、アフリカ、アジア、オーストラリア、ヨーロッパ、南北アメリカ大陸のロータリアンが、各国代表の役や、自国代表の諮問役を務めました。

ロータリーと国連の長年にわたる深い関係は、祝い、称えるべき価値のあるものです。この関係を記念して、ロータリーはこれから6月までに5つの特別イベントを開催します。今月9日にはニューヨークの国連本部でのロータリーデー。来年はサンティアゴ(チリ)、パリ、ローマで会長主催平和会議を開催。ホノルルでのロータリー国際大会直前には最終イベントが企画されています。

本年度、国連との関係を取りあげるのは、過去を懐かしむだけでなく、未来への道を照らすものでもあります。重点分野におけるロータリーの活動と、国連の持続可能な開発目標(SDGs)を通じた活動には、それこそ数多くの共通点があります。SDGsは実に野心的なものですが、インスピレーションと方向性を与えてくれます。そして、長期にわたってよい変化を世界にもたらすことが実証済みのロータリーの目標と似通っているのです。これらの目標は実現可能なものですが、それもロータリーが熟知する長期的な取り組みと粘り強さがあってこそ。1団体では、世界中の人びとにきれいな水を提供することも、飢餓をなくすことも、ポリオを根絶することもできません。しかし、国連のようなパートナーと協力すれば、かならず実現できるのです。

ぜひ、5つの国連関連イベントのいずれかにご参加ください。年度を通して特別イベントの最新情報を皆さまに発信していきます。


2019年10月

長年にわたる一貫したポリオとの戦いは、何十年もの間ロータリーの代名詞となってきました。これまでの実績は誇りに思うべきものがあります。

ポリオ根絶活動は著しい前進を遂げてきました。1988年には、ポリオは125カ国で流行しており、世界中で年35万件発生していました。それ以来、ロータリーと世界ポリオ根絶推進活動のパートナー団体は、ポリオの発生件数を99.9%以上も減少させ、25億人の子どもたちに予防接種を施し、1800万件のまひ発症を予防してきました。長年の間に、国々が次々とポリオフリーになるのをロータリーは手伝ってきました。その中には、それほど遠くない昔にはポリオフリーの実現は不可能だと言われていたインドもあります。3種類のポリオウイルスのうち、2型はすでに根絶され、3型も根絶宣言が下される日は近づいています。ナイジェリアでは3年近く野生株ポリオウイルスの発生例は報告されていません。この状況が続けば、ただ1種の野生株ポリオウイルスのみが、全世界でもアフガニスタンとパキスタンでしか見られないようになるでしょう。

この地域は大きな課題を抱えています。とはいえ、楽観的な見方を忘れないことは大事です。これまでに達成してきた成果のことを思い起こしてください。希望を失ったり、実現不可能だとうなだれたりしている場合ではないのです。ポリオ根絶は実現させます。しかしそれには、油断せずに監視を続けなくてはなりません。世界ポリオデーは、世界中のロータリアンが一緒になって、ポリオ根絶活動の成果を讃え、ポリオを永遠にこの世から消し去るために必要な今後の行動を計画する日です。大事なのは「行動」。まだ重要な仕事が残っています。

今年は、世界中でひとつでも多くのロータリークラブに世界ポリオデーのイベントを実施してもらいたいと考えています。アイデアが浮かばないという方には、ビューイングパーティーを開催して、友人やクラブ会員と一緒にロータリーの特別プログラムを観るというのはいかがでしょうか。また、クラブの例会で世界ポリオデーを特集したり、募金イベントを開催することもできます。ポリオ根絶のために集められた資金には、ビル&メリンダ・ゲイツ財団が2倍の額を上乗せします。

イベントを企画したら、endpolio.org/ja/register-your-eventからご紹介ください。それから、endpolio.org/ja/world-polio-dayで入手できる世界ポリオデー・ツールキットでイベントを宣伝しましょう。

10月24日のロータリーのポリオ根絶特別プログラムをお見逃しなく。今年は世界中の異なる地域のタイムゾーンに合わせてフェイスブックで配信されます。国際ロータリー公式フェイスブックページ(日本語)から参加予定をクリックしてください。イベントをソーシャルメディアでフォローし、シェアすることもお忘れなく。

目標を達成したあかつきには、ポリオは地球上から姿を消した2番目のヒト疾患となり、ロータリーは世界中で絶賛されることになります。しかし何より大事なのは、子どもたちがこの恐ろしい、体の自由を奪う病気の危険に二度とさらされなくなることです。ロータリーはポリオ根絶運動のために今後も世界をつなぎ続けなければなりません。ポリオ根絶の行方は私たちにかかっているのです。かならず実現させましょう。


2019年9月

米国では、今年も夏が過ぎようとしています。毎年、マローニー家の夏の終わりを飾るのは、私の故郷、イリノイ州リッジウェイで開催されるポップコーンデー祭りです。私は「ポップコーン・キング」として司会の役を務めています。 

季節にかかわらず、どのご家庭でもそのご家庭ならではのならわしがあります。「機会を見つけて、ご家族をロータリーに紹介する」という新しいならわしはいかがでしょうか。我が家のならわしでは、娘たちや孫たちをロータリー国際大会に連れていきます。ホノルルで開催される2020年度国際大会は、お子さんやお孫さんにロータリーの国際性を伝える素晴らしい機会です。誰もが楽しめる、家族向けのイベントがいくつも企画されています。

ロータリー奉仕プロジェクトや募金イベントにご家族を連れていくのによい季節は、と言えば、答えは「一年中」です。とはいえ、クラブが開催するイベントでは、家族向けのものがそんなに多くはないかもしれません。だからこそ、ロータリーのイベントのほとんどを家族向けのものにすることを、私は本年度の優先事項のひとつとしてかかげているのです。

ロータリーの活動が家庭生活とぶつかってしまうのではなく、補い合うような文化を築きあげなくてはなりません。会員にどちらかを選ばせるようなことがあってはなりません。そのためには、現実的に無理なことは会員に求めず、家庭に配慮して日程を組み、あらゆるレベルのロータリーのイベントで子どもたちを歓迎することです。

21世紀に精力的な奉仕団体として今後も活躍していくためにロータリーが必要とする若い職業人は、誰よりも大きな家庭の責任を担っている世代でもあります。子どもが歓迎されない夜や週末のイベントを開いて、こういった若い会員候補を家庭から奪ってはなりません。

あまりにも長い間、多くのロータリーのイベントで子どもたちや、ときには配偶者ですら参加が拒まれてきました。なんともったいないことでしょう。ロータリーがさらに成長し、次の世代もロータリーの使命のために尽力するようになるには、ロータリーという贈り物を若い人びとに託す機会はどれひとつとして逃すわけにはいきません。

子どもたちや孫たちがインターアクト、ローターアクト、ロータリー入会について詳しく知りたくなるような、家族も大歓迎の楽しいイベントを開催しましょう。いきなりは難しければ、家庭に配慮した時間で会合を開くなど、まずはちょっとしたことから始めてください。そして、今後もこういうイベントを続けていくにはどうしたらいいか考えましょう。

子どもたちをロータリーのイベントに参加させれば、楽しいだけでなく、子どもたちの目を世界に向けさせてあげることにもなるのです。ロータリーが世界をつなぐ本年度を、ご家族にとって記念となる1年、そして、大きくなり続けるロータリーファミリーにとって忘れられない1年にしましょう。


2019年8月

2019-2020年度、「ロータリーのさらなる成長をもたらそう」と私はロータリアンとローターアクターに呼びかけています。奉仕活動やプロジェクトの影響をさらに発展させていかなくてはなりません。そして何より、今後さらに多くのことを成しとげるために会員数を伸ばす必要があります。

会員増強のために、これまでよりも組織だった、戦略的なアプローチをとりましょう。経歴が異なる委員で構成される、活動熱心な会員増強委員会を設立し、地域のリーダーたちをかたはしから見ていきましょう。

それから、地域内のさまざまな職業がしっかりと反映されるように作られたロータリーの職業分類を用いて、クラブを強化してくれるスキルと才能、性格を兼ねそなえたリーダー候補を見つけましょう。どうすればいいのか分からないようであれば、Rotary.orgのクラブ会員増強委員会チェックリストを参照して、組織だった活動を行うために定められたステップを確認しましょう。

ロータリーの成長をうながすために、ほかにはどのような形でつながることができるでしょうか。独立したクラブでも衛星クラブでもよいので、今までとは違う形の会合を行い、人びとの心をつかむ奉仕の機会を提供する新しい種類のクラブを結成しましょう。既存のロータリークラブがない地域だけではなく、すでに立派なクラブがあるところでもです。地域内のすべての層に奉仕できるロータリークラブは、世界広しと言えども存在しません。ですので、既存のクラブとつながれないでいる地域のリーダーに働きかける、新しいクラブを結成しなければならないのです。

ロータリーの成長促進は、世界でロータリーを唯一無二の存在にしているつながりを増強していくことでもたらされます。ロータリーが世界をつなぐ中で、ロータリーのさらなる成長をうながし、次世代の多様な女性と男性をロータリーに迎え入れることに全力で取り組んでいきましょう。


2019年7月

私は大の旅行好きです。ある場所から別の場所へと移動するという、そのありふれた過程が好きなのです。とはいえ、昨年、妻のゲイと私は、どんなに陽気な旅人でもお気楽ではいられないような経験をしました。前の晩には知りもしなかったホテルで目覚め、もう旅行は終わっているはずのその日、立ち寄る予定はなかった空港で6時間も待たないといけないという羽目に遭いました。まったくついていない日でした。

ニューヨークシティのJFK国際空港で待っている間、ゲイとターミナルをぶらついて人間観察をしました。あらゆるゲート、あらゆる目的地、あらゆるフライト待ちの人びとを眺めながら、ターミナルの端から端まで行ったり来たりしました。

どのゲートにも、人びとの島がありました。コンコースの中央を行けばそこはニューヨークで、同じ川の中をみんなと一緒に進んでいきます。しかし、わきにそれてゲートに入ると、川を離れて島にたどりつきます。そこはすでにデリーやパリ、テルアビブなのです。

空港散策に出たとき、私は内心、「こんなにさまざまな人が、さまざまな国から、ひとつの場所に集まっているなんて。まるでロータリーみたいだ」と思っていました。しかし、ゲートをいくつも通り過ぎていくうちに、あることに気づきました。これはロータリーとはまったく違います。この川では、誰もがどこかの島に向かっていて、その島は島でありつづける。台北に向かう人びと同士は話をするかもしれませんが、カイロやラゴスに向かう人びとに話しかけはしないのです。

それに比べて、ロータリーはどうでしょうか。ロータリーは私たちが違いを超えて、深く、有意義な形でつながり合うことを可能にしてくれます。ロータリーに入らなければ出会えなかったような人びと、思ってもみなかったほど自分に似ている人びとに引き合わせてくれます。地域社会や仕事上の機会、私たちの助けを必要としている人びとに引き合わせてくれます。

そういった出会いこそ、ロータリー活動をJFK空港の散策とは大きく異なるものにしているのです。ロータリーでは、誰ひとりとして島に孤立したりしません。誰であっても、どこ出身であっても、どの言語を話すのでも、どんな伝統を守っているのでも、みんなが一緒にロータリーに参加しています。わたしたちは互いにつながり合っています。地域社会の一員であり、また、クラブ会員だけでなく私たちみんなが属する、地球全体のコミュニティの一員なのです。

このつながりこそ、ロータリー体験の核となるものです。これこそ、私たちをロータリーへと導いたものなのです。これこそ、私たちがロータリー会員であり続ける理由です。ロータリーが世界をつなぐ中、ロータリアンの仲間と一緒に、この旅路に出ませんか。